枚葉印刷機と輪転印刷機

印刷機にも色々種類はあるのですが、今日は枚葉印刷機輪転印刷機について見ていこうと思います。

まず、枚葉印刷機ですが、決まった大きさの紙を1枚ずつ高速に通して印刷する機械です。印刷する内容や用紙、印刷機種もよりますが、だいたい8,000枚〜13,000枚/Hくらいで印刷されていきます。

枚葉印刷機のメリットとしては、版の大きさの選択が自由で、各色版の刷込位置合わせが比較的容易な点があります。
また、1つの印刷機で、用紙サイズがハガキ4丁付けサイズからA2サイズ・用紙の厚さも40〜400 mmと柔軟に対応するものがあります。

これに対して輪転印刷機は、ロール状になった用紙を連続で機械に通して印刷します。そして、枚葉印刷機と比べて約10倍のスピードで印刷できるため、主に大ロットのチラシなどを印刷する場合に効果を発揮します。
しかし、版胴の円周寸法にあった印刷物しか印刷できなかったり(小さい版は印刷可能だが余白部分が大きくなり紙の無駄使いになる)、厚紙には対応していなかったりするデメリットがあります。

それぞれの機械には一長一短があるため、その仕事に適した印刷機械・方法を判断することになります。